小中沢の滝
東京都西多摩郡奥多摩町境(奥多摩むかしみち)
不動の上滝から奥に見えた滝を目指して小中沢を遡ってみた。すぐに行けそうな感じに見えていたけれど、これがなかなか。足を濡らさずにはたどり着くことができなかった。
夏なら涼を求めて最初から水の中を歩いてしまうところだけれどさすがに秋の水は凍るよう、…と思っていたのだが、最後の最後に小さな滝の滝壺を避けられず覚悟を決めて入ってみたところ、思ったよりも温かくて(?)ビックリした。別に温泉が湧いているわけではなくあくまでも「思ったよりも」ということではあるけれど、井戸水がそうであるように、水温というものはあまり極端に上下しないのでそう思うのだろう。
大きくはないけれど、滝壺は深く、小さな滝を連ねた奥に勢い良く落ちる姿が美しい。でも、よくよく見るとオーソドックスに過ぎるかもしれない。
そう思って戻ってくると、か細くて見栄えのしないように見えた不動の上滝が、案外に味のある風情に見えてきた。