2018年2月4日(日)

恩田川

神奈川県横浜市緑区いぶき野64付近 川戸橋周辺

干し藁

騒々しい都会の暮らしやギスギスした人間関係に疲れると、緑にあふれた自然の風景を見たくなる。誰もいない山奥で森の木々に抱かれるのも良いけれど、実は、人の手の入った田園風景の方が気持ちがよかったりもする。

恩田川

たぶんそれは、人工物にあふれた都会が嫌で自然豊かな郊外の風景を求めるということではなく、田んぼでカエルを捕ったりした子供のころにタイムマシンで戻りたいという心の表れなのではないだろうか。

自転車でいろんなところを走って見た景色の中では、境川下流域に広がっていた田園風景が印象深い。

わたしの子供のころの風景に近いという意味では、国立や日野あたりに今も残る田んぼと用水路の景色が懐かしさを呼び起こしてくれる感じだけれど、心安らぐという点では境川サイクリングロードの両側に広がる一面の田んぼの中を走る気分が心地よかった。それに似た景色が、恩田川の流域にも広がっている。

今はモノトーンで塗り絵の下絵のような景色だけれど、緑色に塗られた夏の景色を思い浮かべながら走っていく。

途中、冬の牡丹にかける藁囲いのようなものが並んでいる田んぼがあった。以前多摩センター付近で見たものは兵馬俑のように整然と並んでいたけれど、ここでは三々五々に散らばって、起きていたり倒れていたり。ブリューゲルの描く農民たちのお祭りのような雰囲気が楽しかった。

境川の田園風景 | 兵馬俑?