2001年11月17日(土)

慶元寺

東京都世田谷区喜多見4-17-1

慶元寺山門

氷川神社の東にならぶ慶元寺は江戸時代の武家・喜多見氏の菩提寺だ。喜多見氏は元は江戸氏といい、今の皇居のあたりに住んでいたらしい。室町時代の半ばに太田道灌に追われて木田見の地に移り、後に喜多見氏と改名したようだ。白壁で囲まれた寺域は結構広くて、由緒を感じる佇まいだ。

三重の塔

山門に至る長い石畳は鬱蒼とした杉木立に囲まれ、静かな気持ちになれる道だ。木の間から差し込む陽が王維の漢詩「鹿柴」を思い出させる。

門前の道に沿って、大きな木に囲まれた須賀神社や、第六天塚古墳、稲荷塚古墳がならび、さながら喜多見歴史地区の趣がある。

北へ走って次太夫堀公園で一息入れようか。

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